香港の俳優クン・フーが主演する『竜の死』とはいったいどのような作品なのか?!

店長 今井です。

映画雑誌の老舗キネマ旬報を研究中です。

『燃えよドラゴン』の日本公開は1973年12月22日ですが、その年の7月に発売された号ではさっそく作品が紹介されています。しかし、タイトルは『燃えよドラゴン』ではありません。

『浮かぶ要塞島』

これが最初に紹介されているタイトルです。

巻頭のモノクログラビアで近日公開予定の作品群とともに紹介されています。

せっかくグラビアなのに残念ならブルース・リーの写真は使われていません。

写真は、試合中のウイリアムス、そしてハンの手下に取り囲まれたスーリン、この2枚です。

でも英語題名 ENTER THE DRAGON は標記されています。

説明文はこんな感じ。

"香港を舞台に現代の戦争を描く異色作。主演ブルース・リー、監督ロバート・クローズ。"

以上。

ちょっとあっけない説明ですが、しかし!この号にはさらにブルース・リー関連の記事が掲載されているのです。

それは、世界の映画に関する動向を紹介している「ワールド・リポート」のコーナー。

"空手映画の流行"というタイトルでカンフー映画が流行っていることが報じられています。

この時点でリーさんはまだ生きているために、死については触れられていません。

その内容はこうです。

"いまさら、「東洋の神秘」というわけでもあるまいが、いま、世界の映画市場でもっとも話題になっているのは、香港製ピクチャーの「空手もの」のシリーズである。(中略)アメリカの独立プロでは、そのシリーズのスター、香港のクン・フーという俳優をよんで、アメリカのプロ・バスケットのスター、カリム・ダバと組ませて「竜の死」といった作品を制作するなど、あわただしい動きがあり、(以下略)"

皆さん、すぐにおわかりのとおり、

香港の俳優クン・フー=ブルース・リー

カリム・ダバ=カリム・アブドゥル・ジャバー

「竜の死」=「死亡遊戯」

ですよね。

まだブルース・リーのことをほとんどの人が知らない時代の日本で、この記事に注目した者がどれだけいたことか。

もうすぐ爆発するブルース・リーブームを目前に控えた当時を想像するとなんだかワクワクしますね。


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このブログ記事について

このページは、Tsuyoshiが2019年3月23日 16:59に書いたブログ記事です。

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